OUR STORY

設立の想い

少女まんが普及機構を、なぜはじめるのか。

設立の想い名前に込めた意味殿堂入り作品沿革

本屋さんに行ったとき、BLのコーナーがすごく増えているのに、少女漫画の売り場はずいぶん小さくなった、と直感的に感じました。
少年漫画やBLの売り場が増えていく中で、少女漫画はこれから増えていくのだろうか。
売り場の前で、そう思いました。

少女漫画との出会い

私が少女漫画に出会ったのは、2007年、高校2年生のときです。クラスの女の子が学校に持ってきていた、椎名軽穂先生の『君に届け』を借りて読みました。「少女漫画って、こんなに面白いんだ」と知った瞬間でした。当時連載していた『別冊マーガレット』も、自分で本屋さんで買うようになりました。

社会人になって、漫画を買って読む習慣はいったん途切れました。それでも何度も読み返して、ずっと好きなままでした。『君に届け』、末次由紀先生の『ちはやふる』、そして咲坂伊緒先生の作品は、その間も買いつづけていました。

(ここに写真:2,500冊の本棚など。画像ブロックに差し替えてください)

「少女漫画大好きおじさん」として

2022年4月、32歳のとき、「少女漫画大好きおじさん」として、TikTokで少女漫画の紹介を始めました。調べてみると、少女漫画に特化して紹介しているアカウントは、男女問わず見つかりませんでした。男性が顔を出して少女漫画を紹介したら面白いのではないか。「少女漫画」と「おじさん」というかけ離れた組み合わせなら、覚えてもらえるのではないか。そう考えたのがはじまりです。

発信で決めていることがあります。ポジティブなことだけを発信し、批評や比較、ランク付けはしないこと。先生へのDMや、仕事の営業もしないこと。

編集部の方から「いつもありがとうございます」、先生方から「本当に少女漫画を盛り上げてくれてありがとうございます」と声をかけていただくことがあります。そのひとつひとつが、シンプルに励みになっています。

なぜ、法人をつくるのか

日本の漫画文化は、世界に誇れるものだと思っています。調べるうちに、日本の少女漫画が特別な文脈を持っていることも知りました。恋愛だけでなく、竹宮惠子先生の『風と木の詩』のように、さまざまな愛の形を描いてきた歴史があります。

それが、このまま衰退していっていいのか。一ファンとして、ただ眺めていることしかできないのか。売り場だけでなく、少女漫画雑誌の部数や、紙のコミックスの初版の部数も減っていると感じています。

紙のコミックスには、紙ならではの意味と思い出があります。当時買った『君に届け』の単行本は、読み返すうちに日焼けや擦り切れができました。それでも、新品以上の思い出が残っています。人が年を重ねて、シワが深みになっていくのと同じだと思っています。デジタルでも紙でも、もっと多くの人に読んでほしい。

個人の発信では、世の中に大きなインパクトを残すことはできない。大きな波をつくるには、同じ思いを持つ人が集まる場所が必要だ。そう考えて、組織として、チームで動ける法人をつくることにしました。自分ひとりの経済的な成功だけを目指すのは、つまらない。発信で知っていただけたのなら、発信だけで終わらせず、文化に影響を残せるものをつくりたい。だから、非営利の法人を選びました。

これから、目指すこと

先生たちが制作に集中するには、それを支える裏方の仕事が欠かせません。会社の枠を越えて、少女漫画という文化を守り、広げ、世界に届けることには、きっと価値があると思っています。

これから中心に取り組みたいのは、移動図書館とWebサービスです。人が集まって、少女漫画をリアルに読む体験。少女漫画が好きな人どうしがつながれる場所。オンラインだけでなく、オフラインの場もつくりたいと考えています。そして、次の少女漫画家を目指す若い人が、どんどん出てきてほしいと願っています。

10年後も、私はきっと少女漫画が好きで、ときめいていると思います。そのころ、この団体が先生たちのお仕事や、描きつづける気持ちを支える存在になり、世界に向けても喜ばれるものになっていたい。

一番は、先生たちにとって
プラスであること。

2026年10月 少女まんが普及機構 代表理事(設立準備中)

少女漫画大好きおじさん

名前に込めた意味

普及

推進や拡大という言葉も考えましたが、いちばんなじみのよい言葉を選びました。

まんが

漢字の「漫画」は少し硬いので、ひらがなでやわらかく。

私の殿堂入り作品

私の人生を変えた作品です。

『君に届け』

椎名軽穂 先生

『orange』

高野苺 先生

『アオハライド』

咲坂伊緒 先生

『ちはやふる』

末次由紀 先生

HISTORY

沿革

1989年8月生まれ

17歳

少女漫画に出会う

高校2年生。クラスの女の子が学校に持ってきた『君に届け』(椎名軽穂)を借りて読み、少女漫画の面白さを知る。連載中の『別冊マーガレット』を自分で買うようになる。

18歳

野球部を引退。のちの妻と付き合いはじめる

高校3年生。野球部のキャプテン(キャッチャー)として最後の試合までやり切り、その応援がきっかけで出会った人と付き合いはじめる。

24歳ごろ

買って、読みつづける

このころまで『別冊マーガレット』『マーガレット』など、集英社の作品を中心に定期購入。蔵書は300〜400冊に。その後、買う習慣はいったん途切れるが、何度も読み返し、『君に届け』『ちはやふる』(末次由紀)、咲坂伊緒先生の作品は買いつづける。

26歳

結婚

32歳

「少女漫画大好きおじさん」として発信を始める

2022年4月、TikTokで少女漫画の紹介を始める。おすすめ、見どころ、テーマ別のまとめなど。

33歳

フォロワー1万人。小学館「フラコミlike!」編集部の作品紹介を担当

発信から9〜10か月でフォロワー1万人に。1万人を少し超えたころ、小学館「フラコミlike!」編集部から依頼を受け、約1年半にわたって作品の紹介動画を制作する。

37歳

少女まんが普及機構の設立準備をはじめる

2026年10月。蔵書は2,500冊を超える。一般社団法人の設立準備をはじめ、ホームページを公開。

P.S. もうひとつの、少女漫画みたいな話

高校時代、私は野球部のキャプテンで、キャッチャーでした。弱小校でしたが、高校野球を最後までやり切りました。

チームのエースはモテるタイプで、彼を好きだった女の子が、最後の試合の応援に来てくれました。一人では行きにくいからと、友だちを誘って。その「誘われて来た友だち」が、そこで私のことを知って、気にかけてくれました。それが、いまの妻です。

高校3年生で付き合いはじめ、26歳で結婚しました。初めての彼女が、いまの妻。少女漫画のような展開です。